僕の読書 村上春樹①  ノルウェイの森

村上春樹さんはお好きですか?

ノルウェイの森に出会ったのは、ニュージーランドにきた初年でした。当時お世話になっていたワーホリの斡旋会社のオフィスにある本棚にあった、あの黄色い表紙の文庫本、上下巻、二巻からなるあの輝かしい文庫本。今思い出すだけでも心が震える。ノルウェイの森に僕は打ちのめされたんだ。

ノルウェイの森に僕は打ちのめされたんだ。

20歳か、21歳かのあの時の瑞々しい感性の時にノルウェイの森に出会ったことを今でも本当に感謝しています。誰に?と問われたら困るけれど、信じてもいない神様に感謝していると答えるでしょう。僕はノルウェイの森を何度も読み返した。当時の村上作品はいわゆるディタッチメント期、分かりやすく言えば、孤独や個人主義が色濃く出ていた時代の作品。少年期を孤独な時間の多かった自分には深く、いや、少し深すぎるほど心に刺さり、えぐり、取り返しがつかないほどの影響を与えてくれた。

僕は孤独になった。孤独になっていった。本を読み、本を読み、繰り返し読み、繰り返し読み、遊びになんてほとんどいかなかった。自己をどんどん深くえぐり、見透かし、内省し、村上作品でいうところのトンネルだとか、井戸とかをどんどん掘っていく作業をしていた。

毎日朝六時くらいに起きて、仕事に出かけ、夕方はジムに行き、家に帰って勉強して寝る。その繰り返し。毎日その繰り返し。たまにサッカーの練習に行った時に普通の青年に戻れる。

そんなに影響を受けなくてもって、今なら思うけれど、当時の僕の精神状態では、精神力、人間力ではこの本の力を受け止めることは不可能だった。

僕は個人的には本の内容に関わるような事を書いて、その書評とするのはあまり好きではありません。もちろん書評が10冊目とか、30冊目とかなったら流石に内容に触れないと書く事も無くなってきてしまったり、重複したりして面白味のないようになってくるとは思いますが。まあ、せっかくの一冊目そして村上春樹さんの作品なので。20歳の時に戻ったつもりで書かせてください。

僕は人生でノルウェイの森を10回は読み返しました。それとは別に英語でも3回か、4回読んでいます。

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これほどまでに影響を受けたノルウェイの森、30を過ぎたら一度も読み返していない。

きっと若い人の感受性にしかウケない、刺さらない何か特殊な本なんだろうな。今43歳でこの本を読めと言われたら、少し躊躇した後でこう言うでしょう。

今の僕にはその体力がありません。と

つまり、やっぱり僕には若かろうが、人生経験を積んでいようが、この本の本当の力を受け入れるのは無理なんだろうな。

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